Pitch ピッチ 世界を変える提案のメソッド

毎日flierで要約を読んだり聞いたりはしているんですが、なかなかアウトプットの時間が見つけられない…。

 

今日の本は「Pitch ピッチ」です。ピッチって何ですか?って感じですけど、「短時間で決裁者を説得するための効果的なプレゼン方法」って感じですかね。スタートアップ向けですが、自分たちがどのようなビジネスをやっていきたいか考えるときに必要なことを教えてくれている本かなと思います。 

 

 要約

  1. ピッチは3~5分程度の時間で決裁者を持つ人に決断を引き出すための提案方法
  2. 7項目のフレームワークで構成されており、それぞれの要素を磨き上げることでアイデア価値を結晶化させることができる
  3. 新しい企画に際して人を動かすときにピッチのメソッドが役に立つ

 

7つのフレームワーク

「誰の」:対象とするユーザー層を具体的に絞り込む

「課題を」:そのユーザー層が抱える解決されるべき悩み

「解決する」:どのような方法を用いて解消するのか

「なぜ今」:課題の緊急性と今後の展望

「既存代替品」:ユーザー目線で自分たちのプロダクトの市場競争力を検証する

「市場規模」:ビジネスとして成立するかを投資家目線で見る

「なぜあなた」:他と比べて優位になる個人やチームの特性や必然性

 

一新塾でも自分軸、自分の根っこを掘り下げることを注力してやるように言われます。なぜ自分がやらなくてはいけないのか。この本でも「自分がやる意味」を強く持っている方が「やりきる」ことができると書いてあり、その意味で重要な項目とされています。「なぜ自分が」と考えることで他とは違うオリジナリティがうまれてくると思います。また、他者にストーリーとして伝えるときにも、必然性が納得できると訴えかける力が強くなるように思います。

 

イデアを「仮説」ととらえてその「前提条件」を洗い出す

良いものを作れば売れるわけではない。どのような条件がそろったときに売れるのかを洗い出し、実証していく。これによって失敗のリスクを最小化する。

 

フィット検証

第一段階:「ユーザー/課題」

誰の、課題を、で想定した「課題をかかえる人たち」が実在するのかを検証する。ペルソナを描き、その人たちを見つけ出してインタビューを行う。ここで見つからなかった場合には「マーケットニーズがない」と判断することも考慮に入れる。インタビューを通してアイデアをブラッシュアップする。

 

第二段階:「課題/解決策」

解決策が課題を抱える人たちを満足させられるか。インタビューを通して検証する。

 

第三段階:「解決策/プロダクト」

実際開発したプロダクトで予想通りに問題を解決できるかを検証する。

 

第四段階:「プロダクト/市場」

新しいユーザーにプロダクトを知ってもらうきっかけをたくさん作る必要がある。きっかけの頻度と効果を高めるために仮説をたてて検証していく。

 

ピッチの組み立て

ピッチを作るときには聞き手の価値を重視して決断に導く流れを設計する。

  1. 必要な要素を洗い出す:決断するためには相手の視点で何が必要かを判断する。相手にとって重要な要素を洗い出す。
  2. プロットを組み立てる:必要な要素が洗い出せたら、それをひと言で言い表せる表現を考え、もっとも効果的な並び順を考える。もっとも自然で劇的に感じられる流れを探す。
  3. ストーリーを設計する:効果を最大化するためにデータ、イメージ、エピソードでプロットを演出し、決断に向かう相手の意識の流れを作る。
  4. スクリプトを用意する:ストーリーの組み立てが終わったら実際に話すセリフを台本の形にする。台本にすることで時間配分が検討しやすくなって内容の取捨選択がしやすくなる。
  5. スライド資料を作成する
  6. 実演して効果を高める:何度も練習して、話し方や振る舞いにも気を付ける。

 

この本には実際にどうやってピッチを磨き上げていったか具体的な事例が記載されているようです。何か新しい企画を考えている人、事業を考えている人にとっては知っておきたい情報が満載、と記載されています…。スライド作成の要点など、基本を押さえておきたい人にはとてもいい本なのかなと思いました。

  

上記に記載されていることは一新塾でもよく言われることですし、ストーリーテリングに関しては会社でもリーダー研修として行われています。ストーリーが人を巻き込む、チームを一丸とするって考え方ですね。基本のき、なのかもしれないですが、こういう所は課題が持ち上がるたびに何度も立ち返るところなので、意識して、磨き上げていくことが大事なのかなと思いました。

 

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